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東京ガス株式会社 総務部 岩瀬 規恵 東京ガス株式会社 総務部 岩瀬 規恵

「木のまち江東区」が推進する
木材利用とは?
~ゼロカーボンシティの
実現に向けた包括連携協定~

NORIE
IWASE

岩瀬 規恵

江東区 環境清掃部 温暖化対策課 環境調整係 係長

01 木材と共に
発展してきた江東区

木材と共に発展してきた江東区

01 木材と共に
発展してきた江東区

江東区は、木材と共に発展してきた木の歴史があります。江戸時代から、江戸市中に近く、水運の便が良いことなどから、木材の加工・流通基地としての役割を担ってきました。「木場」という地名は、その名の通り「材木置き場」という意味です。
現在は、2014年に「江東区公共建築物等における木材利用推進方針」を策定し、公共建築物の新築・改築時の木材利用を推進しています。さらに、木材利用による森林の適切な整備や木材産業の振興、木の良さの理解促進、民間事業者への波及も期待しています。

2018年に竣工した「江東区立有明西学園」は、防耐火規制の厳しい都市部において、大規模な学校施設の木質化や一部木構造化を実現し、地場産業である木材を活かした豊かな環境教育づくりなどが評価され、その年のウッドデザイン賞最優秀賞 (農林水産大臣賞)を受賞しました。
国産木材は、コロナ禍やウッドショックを経て、その価値が見直されてきていると感じています。ただ、国産木材は、加工に手間がかかったり、輸入材に比べて流通量が少なかったりするため、価格が高くなってしまうと聞いています。
以前、新木場にある木材屋さんに聞いたのですが、日本特有の高温多湿な環境下で育つ木は、製品として利用するために乾燥させる工程に時間が掛かるそうです。
本区は、木材の積極的な利用を推進していますが、国産木材を利用することで、森林が健全に育成し、日本の森林整備や保全が実現し、ひいては、地球温暖化の防止にもつながると考えています。

02 「ゼロカーボンシティ
江東区」の
実現に向けた包括連携協定

「ゼロカーボンシティ江東区」の実現に向けた包括連携協定

(左から 東京ガス執行役員:遠藤雅彦、江東区長:大久保朋果、東京ガス東京支社東京東支店長:伊藤あすか)

02 「ゼロカーボンシティ
江東区」の
実現に向けた包括連携協定

本区では、地球温暖化防止の取組みを推進するため、2021年7月、2050年までに区内の温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「ゼロカーボンシティ江東区」の実現を目指すことを表明しました。今回、脱炭素社会の実現に向けた取組みを加速したいと検討を進めているなかで、東京ガス様から連携に関するご提案をいただきました。
「ゼロカーボンシティ江東区」の実現に向けた今後の具体的なソリューション導入などの検討も含めた包括的な連携は、本区にとっても大変意義のある取組みであり、2023年7月に包括連携協定の締結に至りました。

「ゼロカーボンシティ江東区」の実現は行政のみの力では限界があり、区民、事業者と共に取り組むことが重要と考えています。ゼロカーボンの取組みに関する協定の締結は本区として初めてのことであり、本協定により東京ガス様の有する脱炭素社会に関するノウハウ・技術をお借りし、本区の課題解決への取組みを一層強化していきたいと考えています。

03 「木材利用促進月間」で
CARBON STOCK
FURNITURE
」を展示

「木材利用促進月間」で「CARBON STOCK FURNITURE」を展示

03 「木材利用促進月間」で
CARBON STOCK
FURNITURE
」を展示

包括連携協定の具体的な取組みを検討するなかで、「『木のまち江東区』として官民一体となった木材の利用促進等に関する事項」の一つに、東京ガスコミュニケーションズ様が企画・製造・販売している「CARBON STOCK FURNITURE」のご提案がありました。
協定の取組みの一環として、横浜テクノステーションや新宿パークタワーなど東京ガス様の関連施設を見学した際に、展示品をいくつか実際に拝見し、木材の価値を感じられる製品であることを体感できました。さらに、配置や照明など、様々な工夫によって「CARBON STOCK FURNITURE」を最大限に活かした空間設計をされていると感じました。

そこで、国が推奨する「木材利用促進月間」に合わせて、「CARBON STOCK FURNITURE」の展示を実施し、展示をきっかけに、広く区民や事業者の方々に木材利用の価値を周知したいと考えました。
そして周知啓発に向け、2024年9月に江東区、東京ガス、東京ガスコミュニケーションズの3者で「官民一体となった木材の利用促進に関する基本合意書」を締結。20241021日~30日、江東区役所本庁舎2階エントランスで木材利用を促す展示を実施することになりました。
今回、短期間の展示ではありましたが、来庁者の方々が「CARBON STOCK FURNITURE」に座っていただいたり、木材利用の活用事例や取組みなどを紹介したパネルを見ていただいたりしました。また、住民異動等手続きの受付窓口の近くに展示したため、順番をお待ちの方にも多くご利用いただきました。来庁者の方からは、「木が二酸化炭素を吸収することが実感できる家具だと思った」「他の椅子と違う雰囲気がある」「初めて見てインパクトがあると思った」といったお声をいただきました。

04 高まる木材利用や
森林保全への関心

高まる木材利用や森林保全への関心

04 高まる木材利用や
森林保全への関心

今回の展示を通じて、より多くの区民や事業者の方々に木材利用の価値を感じていただき、あらゆる場面で木材を利用する機会が増えていくことを期待しています。
また、今年度から森林環境税の徴収が始まったことで、区民の皆様の木材利用や森林保全に関する関心が高まっていると感じています。現在、学校や公共施設以外の新たな木材利用の活用先も検討しています。今回の取組みをきっかけにして、森林環境譲与税の活用施策や国産木材を継続的に活用するための森林保全についても、区としてできることを検討していきたいです。

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豊かな生活を保つ森の役割

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これまでの導入事例写真

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